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Thermera / サーメラ

2色式熱画像カメラシステム

Thermeraは、計測用または高速度カメラで撮影した映像から、2色法アルゴリズムを用いて温度分布を算出するシステムです。
2色温度計測法は、赤外線温度計や放射温度計とは異なり放射率による影響を受けにくいためその補正の必要がなく、またガラスや煙のような半透過物が存在しても補正の必要がない温度計測法として古くから知られています。
本システムは、温度のリアルタイム計測およびオフライン計測が行え、任意のバンドパス・フィルタを用いた2波長からの温度計測が可能です。映像と温度の処理はすべてコンピュータで行われ、画像を観察しながら画像中の指定点の温度を計測できます。
通常のポイントの温度計測・解析に対して、本システムは2次元で測定しますので、温度分布の掌握に有効です。

製品特徴

  • 基本的に放射率補正が不要で高精度の温度計測が可能 
  • 300℃以上の固体または液体の非接触温度分布計測が可能 
  • 燃焼場の温度及びkL値の計測が可能 
  • 観察窓などのガラス越しの計測が可能 
  • リアルタイム温度分布計測及び記録画像からの温度分布計測 
  • 画像および指定領域の温度の定時記録機能

Thermeraの種類

表のHTML変換
Thermera-HS Thermera-seenU Thermera-NIR2 Thermera-InGas2 Thermera-InGas3
特徴 高速度撮影対応 カラー方式
シンプル構成
高解像度
波長域選択可
高速低温計測
波長域選択可
低温計測
波長域選択可
カメラヘッド ハイスピードカメラ
計測用カメラ
DensitoCam U174S
(カラーカメラ)
DensitoCam Duo2
(Si 2センサーカメラ)
DensitoCam InGas128
(InGaAs 2センサーカメラ)
DensitoCam InGas640
(InGaAs 2センサーカメラ)
検出波長 カラーのRおよびG カラーのRおよびG 400-1,000nmのうち2波長 900-1,600nmのうち2波長 900-1,600nmのうち2波長
リアルタイム計測
測定温度範囲 900-1,800℃または1,300-2,500℃ ※1 900-1,800℃または1,300-2,500℃ ※1 500-1,200℃ ※1 300-1,000℃ ※1 300-1,000℃ ※1
最高フレームレート カメラ仕様に依存 10フレーム/秒(1,920×1,200)
100フレーム/秒(640×480)
30フレーム/秒(960×600)
50フレーム/秒(640×400)
100フレーム/秒 15フレーム/秒
画素数 カメラ仕様に依存 1,920×1,200ピクセル 960×600ピクセル 128×128ピクセル 640×480ピクセル
温度表示画素数 カメラ仕様に依存 960×600ピクセル
(2×2ビンニング)
640×400ピクセル
(3×3ビンニング)
480×300ピクセル
(2×2ビンニング)
320×200ピクセル
(3×3ビンニング)
128×128ピクセル 640×480ピクセル
観察窓越しの計測 〇 ※2 〇 ※2
アプリケーション 燃焼、溶接、溶断、金属3Dプリンター、レーザー加工、電子ビーム加熱 圧延、鋳造、溶融炉、ヒーター、火炎 鍛造、焼き入れ炉、高周波加熱、マイクロ波加熱 通電加熱、触媒、アルミ 通電加熱、触媒、アルミ

※1:さらに高い温度の計測も可能だが、精度保障対象外
※2:窓材の種類による

ソフトウェアの機能

Thermera Comparison
Thermera-HS Thermera-seenU/NIR2/InGas
カメラ制御 撮影速度の設定
露光時間の調整、自動露光設定
画像記録設定
リアルタイム解析 同時に12点の指定点・範囲の温度表示
指定点・範囲の温度のグラフ表示
指定温度範囲外時のアラート
オフライン解析 記録画像・温度分布画像の表示・再生 (BMP、TIFF、PNG、AVI)
同時に18点の指定点・範囲の温度表示/画像保存/CSV出力
2点間温度プロファイル表示(1ライン)/画像保存/CSV出力
等温線表示
記録画像・温度分布画像の表示・再生 (BMP、TIFF、PNG、AVI)
同時に18点の指定点・範囲の温度表示/画像保存/CSV出力
2点間温度プロファイル表示(1ライン)/画像保存/CSV出力
等温線表示

システム画面イメージ

リアルタイム計測画面

記録画像計測画面

Thermeraには、次のタイプがあります。

計測用カラーカメラまたは高速度カメラで撮影された画像を読み込み、温度計測を行います。高速度カメラを使用することで、燃焼や爆発のような高速現象を可視化することができ、一つのデータから高速現像解析と熱画像解析の両方が可能です。カメラは用途に応じてご提案させていただきます。

使用事例

電気炉
溶解炉
2種の金属の通電加熱
ディーゼルエンジン燃焼
ヒーター
レーザー加工
レーザー溶接
圧延
金属3Dプリンター
高周波加熱

Thermera / ソフトウェア

システムは画像記録用のカメラと温度解析用ソフトウェアから構成され、Windowsプラットフォーム上で動作します。