よくあるご質問
2色温度計測システムにおいて、よくあるご質問をまとめました。
詳細なご質問やデモンストレーションのご依頼などは下部の「お問い合わせ」フォームよりご連絡ください。
計測できる温度範囲はどのくらいですか?
被検体にもよりますが、最低は300℃以上、最高は2500℃までです。それ以上も温度は表示可能ですが、弊社で所有している温度較正原器の較正範囲は最高2500℃までとなり、外挿による推測値となります。最低温度は温度計測に使用している波長域が、可視から近赤外域までであるため比較的高温になります。
なぜ放射率の補正が基本的に不要なのですか?
2色法では、計測に使用する2波長における放射率がほぼ等しいという前提で放射率補正をキャンセルしています。逆に言えば、そのような2波長を選択することで、放射率を考慮せずにサーモビューワ―などに比べ正確な温度計測が可能となります。詳しくは「二色法の原理」をご覧ください。
どのくらいの大きさのものの計測ができますか?
弊社のシステムの計測で使用する波長域は可視から近赤外域になります。この波長域では通常の光学系が使用できますので、望遠から広角まで多くの一般的なレンズから選択できます。ただし、カメラによってはレンズマウントに制限などがありますので、詳細はお問い合わせください。
所有しているカメラの画像から温度計測ができますか?
お持ちのカメラによりますが、基本的に民生用のカメラ(デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなど)は画像処理等を行ってしまっていますので、使用できません。また、精度はカメラの濃度出力精度に依存しますので、精度の保証は致しかねます。弊社では既存のカメラでは満足できる精度が得られないため、濃度計測用のカメラとしてDensitoCamシリーズを開発、販売しております。
どのようなものの計測に使用できますか?
金属・半導体・セラミック・ガラス・火炎などです。用途としましては、圧延・鋳造・鍛造・溶融炉、高周波加熱、電子ビーム加熱、レーザー加熱、マイクロ波加熱、溶接の溶融池の温度分布、燃焼火炎の温度分布、溶融・精製状態の半導体の温度分布等になります。
どのようなものの計測には使用できませんか?
温度が300℃以下の被検体、被検体の熱放射以外の強い放射の影響を受けている場合(アーク光がある場合、近くに強い熱源がある場合、火炎の向こう側の被検体など)、熱放射以外の化学発光等がある場合(プラズマ、花火など)、熱放射が計測波長域で感知できないもの(気体、ブルーフレーム、水素燃焼など)。